外国人観光案内所の研修会で
中国武漢市を中心に発生している新型コロナウイルスによる肺炎に関して、6日に東京都内で開かれた日本政府観光局(JNTO)主催の観光案内所向け研修会の中で、JNTOの清野智理事長、観光庁の片山敏宏参事官がそれぞれ対応について言及した。
JNTOの清野理事長は「中国を中心に日に日に患者が増え、予断を許さない状況だ。日本としては今、政府を挙げて水際対策に取り組んでおり、われわれも感染の拡大防止にすべきことをやっていく。観光に携わる方々には心配もあろうかと思うが、状況に一喜一憂することなく、適切な感染防止策を講じつつ、来ていただいたお客さまには、『日本は良かった』『日本は落ち着いている』といった印象をもってもらえるようにすることが大事だ」と述べた。
観光庁の片山参事官は、新型コロナウイルスに関する訪日外国人旅行者からの問い合わせに無休・24時間で対応しているJNTOコールセンター(日本語、英語、中国語、韓国語)の活用を呼び掛けた。「JNTOコールセンターの電話番号などを掲載した多言語チラシを配布する運動を進めている。観光・運輸関係だけでなく、コンビ二、ドラッグストア、博物館、美術館、スポーツ施設などにも掲示いただくよう依頼している。訪日された外国人旅行者で体調が悪い方には、適切に病院に行っていただくことが本人の健康確保、感染拡大の防止に重要だ」と訴えた。
JNTOの清野理事長
観光庁の片山参事官